マルタ留学の費用がどれくらいかかるのか、実際に準備を始める前に不安や疑問を感じている方は多いのではないでしょうか。
「マルタ留学は本当に手が届く金額なのか」「どんな費用が必要なのか」など、具体的なポイントが分からないままだと、計画も立てづらいものです。
本記事では、そんな悩みを解消するために、マルタ留学でかかる費用相場や項目ごとの内訳、無駄を省いて上手に費用を抑えるコツまで、分かりやすく解説します。
これからマルタへの留学を検討している方が、自分にぴったりの資金計画を立てられるよう、実践的な情報をお届けしますので、ぜひ続きをご覧ください。
マルタ留学の費用相場と主要な内訳

マルタ留学を検討する上で、費用の相場や主な内訳を把握しておくことはとても重要です。
現地での生活スタイルや期間、選択する学校やコースによって必要な費用は変動しますが、主な出費項目について、それぞれ詳しく見ていきましょう。
学費
マルタの語学学校の学費は、コースや学校によっても差がありますが、1週間あたり約150ユーロから300ユーロ程度が一般的な相場です。
1ヶ月(4週間)留学の場合は、およそ600ユーロから1,200ユーロ程度となります。
進学コースやビジネスコースなど、専門性が高いプログラムを選択すると、追加費用がかかる場合もあるので注意が必要です。
多くの学校で入学金や教材費も別途必要になることがあります。
コース種類 | 1週間の学費(目安) |
---|---|
一般英語コース | 150〜250ユーロ |
ビジネス英語コース | 200〜300ユーロ |
試験対策コース | 180〜280ユーロ |
滞在費
滞在方法にはホームステイ、学生寮、シェアアパートがあります。
期間や設備、立地によって費用に幅があります。
- ホームステイ:週150ユーロ~250ユーロ(朝食・夕食付が多い)
- 学生寮:週100ユーロ~200ユーロ
- シェアアパート:週80ユーロ~180ユーロ
自分の希望や生活スタイルに合った滞在方法を選びましょう。
航空券代
日本からマルタまでの往復航空券は時期や経由地によって大きく変動しますが、一般的な相場は約8万円から15万円程度です。
直行便はないため、ヨーロッパ各都市や中東などでの乗り継ぎが必要となります。
早めに予約したり、繁忙期を避けることで費用を抑えやすくなります。
食費・生活費
現地の物価は日本と比べるとやや安めですが、生活スタイルによって金額は変わります。
ホームステイの場合は食事が提供されることが多いですが、自炊や外食を選ぶ場合は週50ユーロ〜100ユーロ程度を目安に計画しましょう。
飲み物や日用品の購入代、交際費もこの項目です。
保険・ビザ費用
留学期間が90日を超える場合、学生ビザの取得が必要です。
ビザ申請費用は約70ユーロ前後が一般的となっています。
また、医療保険への加入も必須です。
留学生向けの海外保険は1ヶ月あたり5,000円〜1万円ほどが目安です。
交通費・通信費
マルタは島国で移動範囲も限られるため、交通費は比較的リーズナブルです。
バスの1週間乗り放題パスは約21ユーロ、1ヶ月パスは約39ユーロほどです。
通信費用は、SIMカードの購入やプリペイド方式の利用が一般的です。
1ヶ月1,000円~3,000円程度でインターネットが使えます。
レジャー・娯楽費
休日の観光やアクティビティにかかる費用も計画に含めておきましょう。
世界遺産めぐりやマリンスポーツなど、マルタならではの体験には都度1回10ユーロ~50ユーロ程度の予算があると安心です。
イベントや友人との外出費も考えておくと余裕を持った留学生活が送れます。
その他の諸経費
文房具や参考書の購入、現地で使う電化製品の変換プラグなど、ささいな出費も積み重なると意外と大きな金額になります。
また、緊急の医療費や予備費として少し余裕を持たせておくことをおすすめします。
不慮の出費にも対応できるよう、総予算の5%程度をプラスしておくと安心です。
マルタ留学の費用を決める3つの要素

マルタでの留学費用は、いくつかの主要な要素によって大きく異なります。
費用を正確に把握するためには、それぞれの項目を理解することが大切です。
ここでは、「留学期間」「滞在方法」「語学学校の種類」という3つの要素ごとに、どのように費用が違ってくるのかを説明します。
留学期間
留学期間が長くなればなるほど、当然ながら全体の費用は高くなります。
短期留学の場合は学生ビザが不要なことが多いため、ビザ取得費用や保険料を抑えられます。
一方で、半年以上の長期留学になると滞在費や学費がかさみます。
- 1〜4週間:短期留学で費用を抑えやすい
- 1〜3ヶ月:夏休みや春休みを活用した学生に人気
- 半年〜1年:本格的に英語力を伸ばしたい方におすすめ
どの期間を選ぶかによって、航空券や生活費の総額も大きく変わることを覚えておきましょう。
滞在方法
滞在方法でも費用に大きな差が出ます。
マルタで主に選ばれる滞在方法には、ホームステイ、学校寮、シェアハウス、アパートなどがあります。
滞在方法 | 特徴 | 費用目安(週) |
---|---|---|
ホームステイ | 現地の家族と生活し、食事付きが多い | €200〜€270 |
学生寮 | 学校が管理し、友だちづくりにも最適 | €150〜€250 |
シェアハウス | 自炊が可能で生活の自由度が高い | €100〜€200 |
アパート | 長期ならコストを抑えやすいが、契約に注意 | €80〜€180 |
ご自身の希望やライフスタイル、費用に合わせてベストな滞在方法を選びましょう。
語学学校の種類
語学学校の選び方も費用に直結します。
主に「大規模校」「中小規模校」「専門プログラム校」に分かれます。
- 大規模校:充実した設備やアクティビティが多く、学費はやや高め
- 中小規模校:小規模ならではのアットホームな雰囲気で値段も抑えめ
- 専門プログラム校:ビジネス英語や試験対策など特化コースは授業料が高額になる傾向
学校ごとにコース料金やサービス内容が違うため、複数校の見積もりを比較することをおすすめします。
マルタ留学の期間別費用目安

マルタ留学の費用は、留学の期間によって大きく異なります。
滞在期間が長くなるほど、現地でかかる生活費や授業料も増えるため、自分の目的や予算に合わせてプランを立てましょう。
ここでは、1ヶ月、3ヶ月、半年~1年のそれぞれの目安となる費用を紹介します。
1ヶ月留学
1ヶ月の短期留学の場合、授業料や滞在費、航空券などを含めて、全体の費用は約25万円~40万円が一般的です。
現地での生活費や食費、観光などの出費もプラスになることが多いので、余裕を持った予算を用意することをおすすめします。
- 授業料:8万円~12万円
- 滞在費(ホームステイや学生寮):7万円~13万円
- 航空券:6万円~10万円
- 教材費や交通費:1万円~2万円
- その他の生活費:2万円~3万円
語学留学が目的の方の場合は、短期でも充実した学びや現地の雰囲気を感じることができます。
3ヶ月留学
3ヶ月の留学では、1ヶ月あたりの費用がやや安くなる傾向がありますが、全体合計では約60万円~90万円が目安です。
長期滞在になるほど、授業料が割引になる学校も増えます。
費用項目 | 目安金額 |
---|---|
授業料 | 20万円~28万円 |
滞在費 | 18万円~30万円 |
航空券 | 6万円~10万円 |
保険料 | 1.5万円~3万円 |
生活費・その他 | 14万円~19万円 |
現地でアルバイトをする場合、語学力の向上にもつながるのでおすすめです。
ただし、学生ビザや学校の規定を確認する必要があります。
半年~1年留学
半年から1年の長期留学では、費用の総額は100万円~200万円程度が目安となります。
長期割引を利用することで、授業料や滞在費が安くなることが多いです。
一方で、長く滞在する分、日常生活で使うお金や交際費もかさんできます。
特に1年留学の場合は、下記のような費用がかかります。
- 授業料:40万円~65万円
- 滞在費:40万円~75万円
- 航空券:6万円~13万円
- 保険やビザ申請費:3万円~6万円
- 生活費・交際費:20万円~40万円
自分の留学目的ややりたいことに合わせて、費用のバランスを考えて準備しましょう。
余裕があれば、現地での旅行やアクティビティの分も予算に組み込むと安心です。
費用を抑えるための具体的な方法

マルタ留学をできるだけ安く実現するためには、いくつかの工夫やコツがあります。
留学先や期間だけでなく、出発時期や住まいの選び方、日常生活のスタイルによっても、全体の費用は大きく変わります。
ここでは具体的な節約方法を紹介していきます。
ハイシーズンを避ける
マルタでは夏の時期(6~9月)が観光や留学のハイシーズンとなり、語学学校の授業料や滞在費が高くなりがちです。
オフシーズンである秋や冬は、同じコースでも費用が安くなる場合が多いです。
ハイシーズンを避けて出発時期を選ぶことで、トータルの費用を大きく抑えることができます。
また観光客も少なく、落ち着いて勉強できる環境が整いやすい点もメリットです。
時期 | 授業料 | 滞在費 |
---|---|---|
ハイシーズン(6~9月) | 高い | 高い |
オフシーズン(10~5月) | 安い | 比較的安い |
早割・キャンペーン利用
多くの語学学校では、早期申し込みをすると割引が受けられる早割や、特定期間限定のお得なキャンペーンを用意しています。
公式ホームページや留学エージェントのサイトをこまめにチェックし、見逃さないようにしましょう。
特に春や秋は新しい生徒を集めるために、割引率の高いキャンペーンが登場することもあります。
- 入学金無料キャンペーン
- 授業料○%OFF
- 滞在費の割引
- 長期申し込みで追加週が無料
少しの工夫で大きな節約につながるので、利用できる割引は積極的に活用しましょう。
相部屋やシェアハウスの活用
マルタではホームステイや学生寮、シェアハウスなど様々な滞在方法があります。
特に相部屋やシェアハウスを選ぶと、一人部屋やホテルに比べて家賃が大幅に安くなります。
現地で知り合った友達と一緒に住む場合は、より費用を抑えられるケースもあります。
生活費の節約だけでなく、交流の場としても活用できるおすすめの方法です。
自炊・節約生活の工夫
外食は便利ですが、毎日利用すると確実に生活費が高くなります。
自炊ができる宿泊プランやアパートを選び、スーパーや市場を利用して食材を購入すれば、食費を大きく節約できます。
また、水道光熱費や交通費も少しずつ意識して使うことで、無駄な支出を抑えることが大切です。
例えば、「まとめ買いをする」「無料のイベントや図書館を活用する」など、小さな積み重ねが結果的に大きな節約につながります。
マルタ留学費用に関するよくある注意点

マルタ留学を検討する際には、学費や生活費の目安だけでなく、費用に関するさまざまな注意点があります。
留学費用は想定より高くなる場合も珍しくありません。
事前にしっかりポイントを押さえておくことで、安心してマルタ留学を迎えられます。
為替変動のリスク
マルタの通貨はユーロです。
学費や滞在費、日常の買い物などは全てユーロ建てのため、日本円での費用総額は為替相場に大きく左右されます。
特に円安が進んだ場合、留学費用が予想以上に高くなることも想定されます。
留学申込時だけでなく、現地で生活する際にも為替レートの変動には十分注意しましょう。
留学費用の支払い時期やタイミングによって負担額が変わるため、こまめにレートをチェックすることも大切です。
レート(円/ユーロ) | 費用(例:10,000ユーロ) |
---|---|
145円 | 1,450,000円 |
160円 | 1,600,000円 |
このように、数円の違いでも大きな金額差が生じることがあります。
追加費用の発生例
マルタ留学では基本的な費用のほか、思わぬ追加費用が発生することがあります。
計画を立てる際には、こうした出費も想定して予算を組むことが大切です。
- 寮やホームステイの保証金や管理費
- 現地での生活用品やSIMカード購入
- ビザ申請料や延長手続き費用
- 医療保険への加入料
- 語学学校の教材費やアクティビティ参加費
特に語学学校によっては、授業料に教材費や入学金が含まれない場合もあります。
また、想定外のトラブルに備えて予備費も確保しておくと安心です。
奨学金・サポートの活用
マルタ留学の費用負担を軽減するためには、奨学金や各種サポート制度の活用も検討しましょう。
日本国内外には、留学生向けにさまざまな支援制度が用意されています。
代表的な例として、以下のようなものがあります。
- 日本学生支援機構(JASSO)の海外留学支援制度
- 自治体や民間団体によるマルタ留学向け奨学金
- 語学学校、留学エージェントが独自に提供するサポート
給付型奨学金は返済不要なため、該当するかどうか早めに調べてみましょう。
また、留学エージェントを経由すると、入学金の割引や無料サポートを利用できるケースもあります。
こうした制度を積極的に活用すれば、費用を抑えて充実したマルタ留学を実現しやすくなります。
マルタ留学の費用感を踏まえたおすすめ準備プラン

これまでマルタ留学にかかる代表的な費用や、その相場について詳しくご紹介しました。
費用をより現実的にイメージしたうえで、しっかりと準備を進めることが、充実した留学生活を送るためには大切です。
必要な資金をできるだけ無駄なく準備し、現地でも安心して生活できるよう、早めの準備と計画的な貯金を心がけてみてください。
また、留学中の出費を抑える工夫や、現地での生活費のバランスも考えることで、より満足度の高い留学になります。
マルタ留学は費用面でも魅力が多いので、自分に合った留学プランを見つけて前向きにチャレンジしましょう。