ワーホリで語学学校に行くべきか?注意事項や学校選びのコツを解説!

眼鏡が置かれたブランケット上のペーパーバック ワーキングホリデー

ワーホリ(ワーキングホリデー制度)とは、海外で様々なチャレンジを行える自由度の高い制度です。滞在期間に制限はありますが、現地で仕事をしたり、ひたすら観光をしたりと、自分の好きなように時間を使えます。

近年、ワーホリで語学留学をする方が急増していますが、なぜわざわざ語学学校に通うのでしょうか。本場のEnglishに触れたいのであれば、現地の人間とコミュニケーションを取るだけで事足りるような気がしませんか?

本記事では、ワーホリで語学学校に行くべきか、その必要性や注意事項など、気になるポイントを徹底解説します。

ワーホリで語学学校に行くべきか?

リングノートとオレンジ色のペンのクローズアップ

結論から申し上げれば、ワーホリで語学学校に行くべきです。なぜなら、就労と英語学習を両立させることで、英語力が飛躍的に向上するからです。

そのほか、語学学校に通うことで様々なメリットが受けられます。

質の高い英語教育が受けられる

語学学校に通う最大のメリットは、外国人講師からマンツーマンで英語のレッスンが受けられることです。

日本でも外国人インストラクターによるマンツーマンレッスンは珍しくないと思われるでしょうが、決定的な違いはレッスン時間です。

日本で英会話教室、またはオンライン英会話を利用する際は、長くても1~2時間程度のレッスン時間です。ところが、海外の語学学校に入学すると、毎日4~5時間の濃密なマンツーマンレッスンを受けることになります。

講師1人に対して生徒は自分だけですので、ほかの生徒に時間を割かれる心配もありません。現在の英語レベルに合わせたカリキュラムを組んでくれるので、授業についていけないという心配もありません。

学んだことをすぐ実践できる

ワーホリでは、語学学校で学んだことをすぐさま実践で生かせる環境が整えられています。

現地でアルバイトをして生活費を稼ぐにしても、生活必需品の買い出しをするにしても、常に英語でコミュニケーションを取る必要があります。そこに日本語は存在せず、生活の中心に英語が君臨しているのです。

つまり嫌でも英語を話さなければなりません。海外で生活をするのですから英語漬けになることは当たり前のことでしょう。

本場の英語に触れる機会が多くなるほど、英語脳と耳が鍛えられていきます。語学学校で学んだことをすぐさま外国人相手に実践ができるのですから、リスニング力とスピーキング力が向上しないわけがないのです。

練習と実践の反復を可能として環境こそ、語学学校に通う強みだと言えます。

専門的なカリキュラムが受けられる

語学学校では、自分の目的を達成するのための、専門的な授業を選択することができます。

一口に英語学習とはいっても、語学学校によって用意されているプログラムやカリキュラムによって、学びの幅が大きく広がります。

例えば、現地のカフェで仕事をしたいので役立つ英語を学びたいというのであれば、バリスタコース。オフィスワークに興味があるのなら、ビジネスコースのある語学学校がおすすめです。すぐに実践できる知識を学べることも、語学学校に通う魅力の1つでしょう。

自分が海外で何をしたいのか、どのような英語を習得したいのかを明確にすることで、語学学校で過ごす時間がより濃密になります。

留学費用が抑えられる

ワーホリでの語学留学は、滞在中に発生する費用を削減できるというメリットがあります。

海外留学では学費だけではなく、現地での滞在費も大きな負担です。一般的に海外で働くには、就労ビザ取得などの条件がありますが、ワーホリでは就労ビザ不要で仕事をできます。

学生ビザのみでも就労が認められている国もありますが、労働時間に制限が掛けられているケースがほとんです。

例えば、オーストラリアで学生ビザのみで就労をする場合、2週間で最大48時間までという規則があります。週5日勤務と仮定すると、1日の就労時間は最大約4~5時間程度になるでしょう。

一方で、ワーホリの場合はフルタイムでの就労が可能です。1日あたり8時間ほど働くことができれば、相当な収入が見込めます。稼いだお金で賃貸料や食費、交際費などを補うことができれば、全体的な留学費用が安く抑えることが可能です。

帰国後のステータスとなる

ワーホリ制度を使う目的は、人それぞれです。

人生一度は海外に住んでみたいという方もいれば、働きながら観光を満喫したいという方もいます。様々な目的がある中で、海外生活を送りながら本場の英語を学ぶことは、間違いなく帰国後のステータスになります。

今の時代、英語が堪能な人材は重宝される傾向にあります。ネイティブスピーカーとまではいかなくとも、日常会話に困らないレベルの英語力があれば、貴重な人材として出世の足掛かりにもなるでしょう。

また、海外生活で自分の視野や価値観を広げることで、ワールドワイドなビジネス感を培えます。

ワーホリで語学学校に行くべき人の特徴

ノートパソコンとノートで勉強する二人の学生の手元

ワーホリでの語学留学には、向き不向きが存在します。

就労と就学の両立は意外にハードなもので、適正のない方が無理に実行しても、精神的・肉体的な負担が大きくなる恐れがあります。

ワーホリで語学学校に行くべき方の特徴を解説しますので、当てはまる方は検討してみても良いでしょう。

英語に自信がない

英語初心者ほど、現地の語学語学学校に通うことをおすすめします。

英語力のレベルによって、海外生活の充実度が大きく異なります。観光名所を巡ったり、現地の文化を体験するにしても、英語ができたほうが確実に楽しい思い出を作れるでしょう。

また、現地で仕事をする際にも英語力は重要です。英語がある程度操れれば、オフィスワークや接客業に就くことが可能ですが、日常会話すらままならい拙い英語では、皿洗いや荷物運びなどの簡単な作業しか行えません。これは、給与の額にも大きく関わってくる重要な問題です。

充実した海外生活を送るためにも、語学学校で最低限の英語力を身に付けましょう。

向上心・野心がある

もっと英語を上達させたい、帰国後はこんな人間になりたいなど、自分の将来設計を明確化している方は、語学学校に通うと良いでしょう。

英語が話せることは、強力な武器です。その武器を語学学校という修練場で磨くことができれば、自分にとって最大の切り札にもなります。

英語を話す楽しさに目覚めた、他人にはない強みを手に入れたい、語学学校はこのような願望を叶えてくれる場でもあるのです。

将来的に海外で仕事に就きたい

海外での就職を夢見る方は、語学学校で英語力を鍛えることが必要でしょう。

日本で机上の知識を詰め込むことも重要ですが、実践で役に立たなければ意味がありません。英単語の意味や文法を理解していても、それを聞き取り理解する力、いわゆる英語脳と耳を鍛えなければ本場の英会話にはついていけません。

一時的な留学とは異なり、海外で骨を埋めるのであれば、ネイティブスピーカーに進化することは必須です。外国人ビジネスと互角に渡り合うためにも、語学学校でみっち鍛えてもらいましょう。

ワーホリで語学学校に行く際の注意事項

赤い眼鏡が置かれた複数の開かれた本

ワーホリ留学で語学学校に通う必要性や重要性は理解していただけたでしょうか?

多くのメリットがあるワーホリ留学ですが、いくつかの注意事項も存在します。後々のトラブルを防ぐためにも、必ず事前に確認してください。

年齢制限がある

ワーホリ制度の利用には年齢制限があり、一般的には18~30歳までと定められています。一部例外はありますが、多くの国で採用されている基準ですので注意をしてください。

日本と協定を結んでいる国は29ヵ国ありますが、それぞれの概要は外務省のHPで確認することが可能です。

渡航費用を多めに準備する

ワーホリ制度を利用して仕事や観光のみを目的としているケースとは異なり、語学学校に通う場合は学費が発生します。

そのため、渡航費用は多めに準備する必要があるでしょう。金額に関しては国や語学学校に通う期間によって異なりますので、事前に留学先の情報を集めておきましょう。

就労時間の捻出が難しい

ワーホリではフルタイムの就労が可能と説明しましたが、語学学校に通うことで働く時間が取れないというケースもあります。

午前中から4~5時間みっちり英語を学び、午後から8時間働くとなれば、体力的には相当キツイでしょう。無理をすれば体調を壊す恐れがありますので、就労と就学のバランスが難しいところです。

ワーホリでの語学学校の選び方

曲線状の本棚が並ぶモダンな図書館の内部

ワーホリでの語学留学が注目を集める中、各国では日本人留学生を受け入れてくれる語学学校の数が増えています。

一口に語学学校と行っても、それぞれに特徴が異なります。そこで、日本人留学生が語学学校を選ぶ際のポイントをまとめました。これらを把握しておくことで、入学後の後悔を防げるでしょう。

ぜひ、参考にしてください。

日本人留学生が少ない

なるべく日本人留学生の少ない語学学校に入ると、英語力が効率良く鍛えられます。

異国の地であっても、同郷の人間とはつい母語でコミュニケーションを取ってしまうものです。せっかく質の高い英語教育を受けても、プライベートで日本語を使っていては意味がないでしょう。

留学中は日本語に一切触れない環境が理想ですので、日本人留学生が少ないに越したことはありません。

学生寮や働き先を紹介してくれる

現地での滞在方法が決まっていない場合は、学生寮やアルバイト先をマネージメントしてくれる学校を選びましょう。

海外に滞在する際は、賃貸やホームステイ、学生寮を利用することが一般的です。ワーホリ中に語学学校に通うのであれば、学生寮に入ったほうが経費の節減につながります。

一口に学生寮とは言っても、学生以外は立ち入ることができない学校直営タイプや、誰でも自由に出入りができる、アパートメントのシャアタイプなど、様々な形式があります。

どちらを利用するにしても、学校側がきちんと手配をしてくれることが重要です。また、現地でのお仕事を斡旋してくれる学校もありますので、英語でのコミュニケーションに不安のある方には心強いでしょう。

日本人カウンセラーやエージェントが駐在している

日本人がいない環境が理想とはいえ、困ったときに助けてくれるカウンセラーや、エージェントは必要でしょう。特に、面倒な事務手続きなどは、手伝ってくれる人がいると非常に安心です。

キャンパスによっては、各国のカウンセラーが常駐しているところもあります。異国の地で頼れる友達や知人がいない場合は、語学学校によるサポートの一環として、日本人スタッフに頼りましょう。

ワーホリで語学学校に行くおすすめの期間

カラフルなリングノートが重ねられた文具の山

ワーホリ留学では語学学校に何ヶ月間行くか迷うものですが、本記事では3ヶ月間という期間をおすすめします。

ワーホリ制度では、国によって滞在が許される期間が異なります。限られた時間の中で、どれくらい語学学校に通うべきか悩む方も多いでしょうから、3ヶ月間という期間がどのような理由から推奨されているのか、ポイント別に見ていきましょう。

英語に慣れる

まず重要なのは、現地で英語になれることです。ネイティブスピーカーが集う環境で飛び交う英語は、これまで日本で経験してきたものとは全くの別物だと考えてください。

恐らく、最初のうちは簡単な英単語すら聞き取ることが難しいでしょう。本場の英語に耳と脳が慣れてくるには、最低でも3ヶ月は語学留学に行かないと厳しいのが現実です。学校でのレッスンに加え、日常的に英語に触れる環境であれば、3ヶ月後には簡単な会話くらいはできるようになるでしょう。

また、3ヶ月あれば、英語学習と並行して、アルバイト先を探すこともできます。留学序盤から仕事に勉強と飛ばし過ぎず、一旦腰を据えてください。

自分を追い込みことで、せっかくの留学生活を楽しめなくなります。勉強や仕事を大切ですが、アクティビティなどのプライベートも充実させましょう。

就学に期限が設けられている

そもそもワーキング・ホリデーは語学留学のための制度ではないので、どの国でも自由に就学ができるわけではありません。滞在する国によって、就学期限というのが設けられています。

国名 就学期限
台湾 3ヶ月
ノルウェー 3ヶ月
オーストラリア 4ヶ月
カナダ 6ヶ月
香港 6ヶ月
ニュージーランド 6ヶ月
スクロールできます

上記はあくまで一例ですので、事前に自分の滞在国の情報を確認しておいてください。

就学期限が3ヶ月というシビアな国に関しては、上限ギリギリまで語学学校に通わなければ、本場の英語に慣れることは難しいです。

逆に、アイルランドのように就学期限が設けられていない国もあります。その場合、自分の英語の上達具合を見極めながら学校に通うと良いでしょう。

長期留学に比べ費用が安い

学校なのですから、通う期間が長くなるほど学費が高くなります。1年間などの長期入学に比べ、3ヶ月という短期であれば学費も安く済むので気軽に利用できるでしょう。

語学学校での3ヶ月で英語に慣れ、その後はひたすら実践を繰り返すことで英語力を向上できます。

語学学校への短期入学に関しては、日本国内の留学センターでも幅広くプランを取り扱っていますので、興味のある方は問い合わせてみると良いでしょう。

ワーホリで語学学校に行けば効率良く英語を学べる

ノートパソコンと花瓶のあるおしゃれなワークスペース

各々が海外で自由に活動ができるワーホリ。仕事や観光と並行して語学学校に通うことは、英語力を高める上で非常に効率的だと言えます。

学校で学んだことを日常生活ですぐ実践できる環境は、日本にいては整えることができません。練習(学習)と実践を繰り返すことで、語学力はメキメキ上達するでしょう。長期留学と比較して、学費を安く抑られることも嬉しいメリットです。

近年、ワーホリを利用した語学留学生は非常に増えています。それは実績の高さの裏返しでもあるでしょう。興味のある方は、ぜひこの機会にブームの波に乗ってみてください。

ワーキングホリデー