0円留学とは?|お得に学べる制度のメリット・デメリットを大公開!

地図と辞書が並ぶ言語学習のクローズアップ フィリピン留学

流行りの0円留学をご存じでしょうか?

Amazonなどにも専門の書籍が流通しており、お得に語学を学びたい人々から注目を集めています。

読んで字の如く、0円で留学できることは想像できますが、その内容を詳細に把握している方は少ないでしょう。また、甘い話には裏があるように、リスクがないかも気になるポイントです。

本記事では、0円留学の仕組みを徹底解説するとともに、メリット・デメリットといった誰もが知りたいであろう情報をお届けします。

0円留学とは?

整然と並んだ書籍が印象的なモダンな図書館

0円留学は、少しでも費用を抑えながら本場の英語を学びたい方を応援するプログラムのことです。

英語は様々な国で共通語として使われており、日本でも英語力の高さは一種のステータスとなります。特にサービス業や外資系企業では、英語が堪能な人材ほど重宝される傾向にあるでしょう。

本場の英語を身に付けるには、日本を離れ外国で生活をすることが最も効果的です。その点で言えば、0円で留学できるサービスは非常に有難いのですが、どういった仕組みになっているか気になります。

0円留学について詳しく解説していきますので、気になる方は必見です。

滞在費なし

そもそも留学とは、外国などに長期滞在をして勉強することです。つまり滞在費(ホテル代など)が必ず発生するものですが、0円留学では滞在費がかかりません。

なぜなら、留学先で下記のように形態で仕事をする代わりに、滞在費を0円にしてもらえるからです。

  • インターンシップ
  • アルバイト

など、分かりやすい例を挙げるならリゾートバイトと同じシステムです。

一般的にインターンシップと言えば、企業の就業体験のようなものです。アルバイトとは違って募集職種が限定されず、幅広い仕事を経験できることがメリットでしょう。

0円留学のインターンシップでは、働き手を求める現地の企業で就業することで、滞在費を支払うことなく学べます。日系企業の参入している国であれば、業務で日本語が通じるケースもあるので、言葉の壁を不安視する必要はありません。

逆に、英語などの外国語が堪能でなければ仕事にならない国もあり、その場合は皿洗いやベッドメイキングなど、言葉でコミュニケーションを取る必要のない仕事に回されます。

滞在費を浮かせるという点では、現地の家にホームステイすると、語学の練習にもなって一石二鳥です。宿泊ルールに問題がなければ、数人でホテルの部屋をシェアすることも、節約のためには賢い方法です。

学費なし

0円留学では、事前に学費を支払う必要はありません。滞在費と同様に、現地の企業で働いて報酬から学費を支払う仕組みとなっています。

国によって大きく異なりますが、一般的に語学留学にかかる学費は、1年間で平均80万円ほどです。この金額に滞在費や食費などが含まれると、総額で約300~450万円ほどの費用が必要です。

社会人であればともなく、学生ではこの準備資金を貯めることができず留学を断念する方も多いので、現地で働く代わりにタダで勉強ができる0円留学は、非常に理にかなっているでしょう。

注意点としては、国によって学費や最低賃金が異なる影響で、現地で働いて得たお金だけでは費用の全てを賄うことが難しいケースもあります。そのため、0円留学を検討する際は、東南アジアなど学費と滞在費が安い国を選ぶと良いかもしれません。

世界有数のリゾート地で学べる

0円留学では、憧れの国や、有名なリゾート地を滞在先として選べるのです。

例えばフィリピンのセブ島はエメラルドグリーンと白い砂浜が有名な、世界有数のリゾート地です。年間で35万人近くの観光客が島を訪れており、日本人来島者数も1万人以上に昇ります。

年間をとおして温暖な気候に包まれており、大自然の中で様々なアクティビティを経験できるので、勉強と遊びを両立するにはもってこいの場所でしょう。

そのほか、ヨーロッパの美しい街並みに憧れがあるなら、カナダなどもおすすめです。

滞在期間は自由に選択可能

0円留学では、滞在は1ヶ月から(プログラムによっては、さらに短期でも)可能です。

そのため、短期留学と長期留学の両方に対応でき、自分の希望に合わせて滞在期間を調整できます。

費用面でいえば、当然ながら短期留学のほうが安いです。しかし、語学留学で外国語を学ぶには、ある程度の期間は現地に留まる必要があります。

0円留学であれば、長期滞在しても学費や滞在費はかかりませんので、自分が納得がいくまで、あるいは仕事で通用するレベルまで語学力を向上させると良いでしょう。

内容の濃いレッスンが受けられる

0円留学の大きな特徴は、基本的に授業がマンツーマンレッスンで行われるという点です。

参加するプログラムによって異なりますが、1日平均4時間ほどのマンツーマンレッスンが受けられ、日本の英会話教室で20ヶ月分の英会話レッスンが、僅か1ヶ月で受講できるケースもあります。

インストラクター(教師)が、自分以外の人間を意識することがありませんので、非常に濃い時間を体験できるでしょう。

語学力を伸ばすには、とにかく耳を鍛える必要があります。どれだけ英単語を詰め込んでも、耳がそれを聞き分けることができなければ宝のもち腐れです。

0円留学ではとにかく現地のインストラクターと会話をすることに重点を置いており、加えて日常生活で現地の人間でコミュニケーションを取ることで、自然と耳が鍛えられていきます。本場のスピーキング力を身に付けることで、就職などにも有利に働きます。

日本語が飛び交うことのない環境を整えられることは、留学ならではの特徴でしょう。

外国人の友達が多くできる

留学をする上で、現地の人間とのコミュニケーションは欠かせません。

外国人は性格的にオープンな方が多いので、行きつけのお店の店員や常連客、同じプログラムに参加をしている外国人留学生など、あらゆる場面に出会いが溢れています。そういったチャンスを積極的に生かすことで、多くの友人に恵まれるでしょう。

長期留学をするのであれば、国内での交友関係は広げてなんぼです。勉強も仕事もプライベートも、留学生活の全てを充実させるために、友達100人を目指してはいかがですか?

著名人も利用

0円留学は、下記のような著名人たちも積極的に利用しています。

  • 俳優
  • モデル
  • ダンサー
  • 動画配信者
  • アイドル

有名なテレビ番組に多数出演している方もおり、語学力の向上だけではなく、ちょっとした旅行気分で参加をするケースも多いです。

また、現地の人間との交流を通じて自分の価値観を高めたり、新しい自分になるための扉を探すといった目的にも活用されています。海外留学で新たなビジネスヒントを得るケースも多いので、経営者の参加人数も増えています。

留学に求める成果は人それぞれです。どんな目的であれ、金銭的に負担の少ない0円留学は、様々な方に夢と希望を与えているのでしょう。

0円留学のメリット

暖炉のある部屋でノートパソコンと本を使った学習風景

0円留学には、そのシステムを生かした様々なメリットが存在します。語学留学という本質を突いた付加価値ばかりですので、読めば必ず0円留学が気になるでしょう。

本場の英語をマスターしたい方は、ぜひ参考にしてください。

本場の語学に触れられる

海外留学最大のメリットは、常に現地の言葉が身近にあることです。

日本の英会話教室でも外国人講師は多いですが、言ってしまえばその場限りの付き合いです。レッスンが終われば再び日本語でのコミュニケーションに戻りますが、留学ではレッスンを終えても現地の言葉で生活をします。

つまり日本語を話す機会が極端に減り、外国語での会話が生活のメインとなるわけです。耳は絶えず本場のイントネーションを拾いあげ、滞在しているだけで耳が鍛えられるのは大きなメリットです。

テキスト不要

0円留学ではスピーキング力の向上を目的としていることから、基本的に講師以外はテキストを使用しません。そのため、事前に高価なテキストや教材を購入する必要はありません。

日本でも英会話を学ぶ際は、何かと理由をつけて値の張るテキストを購入させられるケースがありますが、0円留学でそういった費用は一切発生しません。少しでも留学費用を浮かせたい方には、嬉しい仕組みでしょう。

個人差を考慮したマンツーマンレッスン

マンツーマンレッスンのメリットは内容の濃いレッスンを受けられるだけではなく、自分の語学力に合わせてレッスンレベルを調整できることです。

集団で学ぶ場合は、1人の生徒のレベルに合わせて授業を進められません。しかし、マンツーマンであれば自分以外の生徒が存在しないので、周囲に気兼ねなくレッスンレベルの調整が可能でしょう。

日本でも、ネイティブキャンプやnilsを利用することで個人レッスンは受けられますが、やはり現地での対面式レッスンに敵うものはありません。

0円留学のデメリット

木製テーブルの上に積まれた古本の山

0円留学には、いくつかのデメリットがあることも把握してください。

一種の注意事項のようなものですので、事前に知っておくことで現地でのトラブルを回避できるでしょう。

初期費用が発生する

0円留学では、労働と引き換えに滞在費や学費は免除されます。しかし、留学に関する全ての費用が0円というわけではありません。

具体的には、下記のような初期費用が合計で30~40万円ほど発生します。

  • 渡航に必要な航空券
  • 滞在先の手配費
  • 空港からの移動費

また、現地での食事や、電話・インターネットの通信費、交際費なども別途発生してきます。

物価の安い国であればインターンシップやアルバイトで得た収入で賄えるでしょうが、物価の高いアメリカやヨーロッパ圏であれば、事前にある程度の蓄えがなければ厳しいでしょう。

語学力が上達しないケースもある

せっかく留学したのに、日本にいたときから語学力が全く上達していないケースもあるでしょう。

その理由としては、現地での仕事に時間と体力を奪われたり、日系企業に勤務することで日常的に日本語が飛び交うなど、現地の言葉だけに集中できない環境に身を置くことが挙げられます。

現地の人間と交流が少ないことで人と会話をする場面も乏しくなるので、スピーキング力の向上の妨げにもなるでしょう。

不法就労になる恐れがある

留学する身からすれば青天の霹靂ですが、インターンシップやアルバイトとして働く際、不法就労で現地の警察に拘束される恐れがあるのです。

就労に必要な書類を提出していなかったり、学費代わりの無賃労働が法律で禁止されていたりと理由は様々ですが、事前に0円留学として滞在しても問題がないかリサーチが必要です。

0円留学を利用する場合、ほとんどが専門の企業や留学エージェントを通すことになると思います。余計なトラブルを避けるために、違法でないかなど不安点はしっかり確認してください。

0円留学におすすめの国

コーヒーと文房具が並ぶ聖書の開かれたデスク

0円留学を受け入れている国は多くありません。今後は増えていくことが予想されますが、現時点でのおすすめ国を紹介しましょう。

自分の理想の環境で英語を学べることが、0円留学の醍醐味です。しっかりチェックしてください。

フィリピン

まずご紹介するのは、東南アジアの中でも常夏の楽園と名高いフィリピンです。

有名リゾート地であるセブ島は、英語をマスターするための留学先としても人気が高く、現地には日本人留学生を積極的に受け入れている語学学校があります。もちろん0円留学にも対応しています。

インターンシップとして勤務する企業も日系が多くで、業務内容は主にコールセンターや、データ入力といった簡単な作業です。業務は日本語で対応しても大丈夫ですので、英会話初心者の方でも安心して働けます。

また、フィリピンは親日国なので、日本人に非常に良くしてくれます。業務前の研修などの丁寧に行ってくれるだけではなく、アフターフォローも万全な点が嬉しいです。

物価も安いので、必要以上に節約をすることなく、心とお金に余裕ももって留学生活を楽しめます。気軽に0円留学をしたいのなら、まずフィリピン留学を検討すると良いでしょう。

カナダ

訛りのない美しい英語が学びたいなら、カナダを留学先として選ぶのも良いでしょう。自然と都市が見事に調和した街並みは、まさに物語の世界。

多国籍のため、様々な国と人間と交流が持てる点も、語学力を伸ばす手助けとなります。

カナダの最低賃金は日本よりも高いですが、よほど英語が堪能でなければワーキングホリデー(ワーホリ)として留学生活を成り立たせることは難しいです。

しかし、0円留学のプログラムの中には、最低賃金が保証されている制度もあり、働きながら語学を学ぶことが可能となります。初期費用はかかりますが、憧れのヨーロッパで0円留学を実現できることは嬉しいメリットでしょう。

オーストラリア

日本人の観光先として定番のオーストアリアですが、日給の高さは世界トップクラスであることをご存じですか?

日曜・祝日の自給は驚異の約3,800円となっており、学校が休みの日に集中して働けば、日給で2万円以上の収入を得られます。

せっかく留学したら、勉強と仕事の合間に観光名所を訪れたり、ショッピングも楽しみたいものです。その際、お金がなければ話になりません。

学費と滞在費、生活費を除いても金銭に余裕が生まれれば、留学生活も満喫できるでしょう

0円留学でお得に英語をマスターしよう

木製テーブルの上に積まれた古本の山

0円留学は仕組みさえ理解しておけば、非常にお得なプログラムです。

特に初期費用や英語を学ぶ環境などには注意が必要ですが、インターンシップ制度を上手く活用したシステムは、今後も注目を集め続けるでしょう。

日常的に英語が飛び交う環境というのは、日本ではなかなか体験できません。一時的に日本語を封印し、コミュニケーションの全てを英語に委ねることで、あなたの英語脳は飛躍的な進化を遂げます。

また、憧れの国や場所を留学先として指定できることも大きなメリットです。

日本を離れ、費用を最小限に抑えながら非日常に浸かれることこそ、0円留学最大の魅力なのかもしれません。

興味のある方はぜひ挑戦してみましょう。

フィリピン留学